|
2002. 7. 27,28 晴 2002夜叉ヶ池伝説マラニック 神戸町~坂内村・岐阜
6月からあっけなく走り込みとなってしまった犬塚選手だったが、ショックのあまりにこの試合に向けての練習はできなかった。2週間前には名城公園で30km、1週間前の週末には真昼に12kmと、ウルトラランナーらしからぬ練習内容だった。
そして当日。この日は夜叉ヶ池日和とも言える酷暑だった。ただ、スタートが11時と早くなり、最高気温に達する前に走っていることぐらいが救いか。さてスタート。犬塚選手は2回目とあって今度はコースに戸惑うことなく行くことができた。5km過ぎにはもう夜久選手との二人旅となり、前回と同じ展開になった。ただ、違うのは犬塚選手が25km過ぎからガス欠になりペースが上がらなくなったことだった。35kmの藤橋村のエイドまで付き合ってくれた夜久選手はそこから独走。犬塚選手は明日のことを考えていたのか、追いかけることはしなかった。何度も後を見ながらゴールし、前回よりも約8分早いゴールになった(=左写真)。しかし、明日へのダメージが気になる。
2日目。予定通り夜中の1時半に起床。支給された朝食を食べ、荷物の整理をして、スタートを待った。今日の作戦は1日目の体調を考えて「始めから前に出ず、先頭のペースにまかせよう」というものだった。3時半、2日目のレースが始まった。2人の選手がいいペースで飛び出し、間合いを保ちながら付いていく。川上村エイド過ぎを右折してから始まる上りで4名の集団の前に出た。林道終点でシューズを替えて出発。休みが長すぎたか、集団は5名と増えた。そのままで頂上へ。今年は穏やかな池だった(=右写真)。前回よりも4分くらい遅かったようだ。そして、下山では1名が転んだものの、先頭集団には変化がなかった。変化があったのは神岳橋手前。私がペースを上げたらしく、集団がばらけ始め、1名の選手のみが付いていた。その選手も徐々に離れ、スタート地点の体育館では50mくらいの差になっていた。しかし、自分のランのペースは速いが、エイドの滞在時間が長いためそこで追いつかれる。こんな駆け引きを20kmくらいくりかえしていたが、エイドの間隔が長くなり徐々に後続選手が見えなくなり、独走態勢になった。途中、川口橋付近のエイドと、霞間ヶ渓のログハウスエイドとを出発するところで後続選手につめられたが、ペースアップ(のつもり)で逃げ切り、ゴール。11時43分に神戸町役場に到着した。2位とはわずか5分の差であった。
本人のコメント: 初日はガス欠で失敗でした。食べる予定のおにぎりを食べなかったのが原因でしょうか。また2日目はうまく走りきることができたと思います。練習不足なのでウルトラに耐えられる脚ができてないことを痛感しました。ただ、山下りはうまくできたと思います。次回からはカメラ片手にのんびりと走りたいですが、ランナーの本能がそうさせないかもしれません。
蛇足: 見事に2戦2勝した犬塚選手。今回は強力なウルトラ選手に僅差での勝利、この酷暑での勝利には価値があるだろう。しっかり疲れをとって秋のレースに向けての走り込みをしてほしいものだ。しかし、試合があってもなくてももう少し走り込みをしないといけないと思うのだが。
結果
1日目( 43km) 3時間14分08秒(2位)
2日目( 90km) 8時間12分35秒(1位)
総 合(133km) 11時間26分43秒(1位)
通過タイム
1日目 |
2日目(スタートは43km地点、実走行距離は43を引く) |
|||||||
5km |
0.22.45 |
22.45 |
60km |
1.27.01 |
1.27.01 |
90km |
4.42.36 |
22.11 |
10km |
0.44.56 |
22.11 |
65km |
2.01.46 |
34.45 |
95km |
5.09.01 |
26.25 |
25km |
1.54.14 |
1.00.18 |
70km |
3.02.25 |
1.00.39 |
110km |
6.16.26 |
1.07.25 |
40km |
2.59.51 |
1.05.37 |
75km |
3.29.59 |
27.34 |
120km |
7.12.53 |
56.27 |
GOAL |
3.14.08 |
14.17 |
80km |
3.54.55 |
24.56 |
125km |
7.37.51 |
24.58 |
|
|
|
85km |
4.20.25 |
25.30 |
GOAL |
8.12.35 |
34.53 |
2002. 6. 8,9 晴 県選名古屋支部予選 瑞穂・名古屋
トラックシーズン前半の大きな大会。これで各種目上位8位までが7月の県大会出場が決まる。犬塚選手は5000mと10000mとに出場。5000mは県大会の参加標準記録が上がったためにハイレベルのレースが予想された。さらに、高温多湿と重なり、レースは最初からいいところなしで終わった(=左写真は5000m)。一方10000mは午後1時と、これはサバイバルレースとなった。先頭のペースにはお構いなしのマイペースの作戦で上位のつぶれた選手を抜いていく作戦。後半つぶれそうになりながらも耐え、6位でゴール。第2組の結果待ちとなった。2組は速い選手が2名と元気のいい高校生が1,2人いる。彼らのタイムによって犬塚選手の予選当落が決まる。しかし、期待を裏切る好走が展開され、この組3位までが犬塚選手のタイムよりも早く、予選落ちが確定した。
本人のコメント:今回は暑さにやられました。5000mはタイム的に仕方ないものの、10000mはもう少しがんばりきれなかったかと、少々悔しいです。また秋からのレースでリベンジしたいです。
蛇足:5000mは残念ながら調整失敗といったところか。庄内RTの上位メンバーが全員つぶれてしまったところを見ると試合過多だったのか。それとも最近の多忙で調整がうまくいかなかったのかもしれない。10000mは運が悪かったとしか思えないし、勝利の女神にソッポを向かれてたか。
結果
5000m 15’22”55
10000m 32’46”7
2002. 5. 11,12 晴 中部実業団対抗 長良川・岐阜
実業団として出場する大会はこれくらいである。5月にレースがないので、この大会は重要となる。レースは10000mと5000mとの2種目である。前日に練習をしていないのが不安だったが、そのいやな予感が的中する。10000mは3000m過ぎから早くも修行となり、いいところはなかった。日が変わって5000m。前日の10000mが良い刺激になったのと、先頭グループのペースが絶妙であったことで、タイムはシーズンベストをマークし、前日の汚名を返上した。
本人のコメント:10000mは最低でした。走り込みが出来ていない証拠です。5000mはいいペースで走れたので、シーズンベストが出せました。この調子で来月のレースは14分台の県大会出場を目指したいと思います。
蛇足:10000mはどうしようもない結果だったが、5000mで何とか結果を出し、岐阜まで来た甲斐があった。やはり最後のスパートが最近見られないのがちょっと悔やまれる。
結果
5000m 15’11”
10000m 32’55”