自己ベスト4分短縮の快走
第51回びわ湖毎日マラソン 1996.3.2 曇 滋賀・皇子山陸上競技場
アトランタオリンピックの日本代表最終選考会を兼ねた第51回びわ湖毎日マラソン大会は早稲田大学の渡辺康幸も出場し話題となった。天候は曇、風はほとんど無風の絶好の気象コンディションだった。犬塚選手の結果は2時間27分29秒の自己新記録で72位だった。オリンピック参加標準記録2時間16分には遠く及ばなかったが、次回のシドニーに向けて高所トレーニングのために来年度から犬塚先生の教官室を専攻科棟最上階へ配置替えすることを会議決定するなど、電気工学科あげてのバックアップ態勢も整い始めた。
本人のコメント:天気はやや寒くて走りやすかったが、30kmからガス欠気味になって非常につらかった。30km~35kmの5kmのスプリットがあまり落ちてなかったので、自己ベスト更新だけを心の支えにして残りの7km弱を走りきりました。
蛇足:TV中継のある大会なので、犬塚選手はもちろんレース中継をビデオにとっているが、今回は番組終了直前にゴール付近でくつろいでいるところを映され、今までで一番長く映ったそうである。でも、先頭でなくてもいいから少なくとも走っている姿が映されるのを早くみたいものである。
ラップタイム
距離 | 5km | 10km | 15km | 20km | HALF | 25km | 30km | 35km | 40km | GOAL
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TOTAL | 17.03 | 34.22 | 51.34 | 1.09.10 | 1.12.53 | 1.26.05 | 1.43.41 | 2.01.49 | 2.19.43 | 2.27.29
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SPLIT | 17.03 | 17.19 | 17.12 | 17.36 | | 16.55 | 17.36 | 18.08 | 17.54 | 7.46
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実業団に勝てず5位
第17回中日西濃駅伝 1996. 2.25 曇 大垣市周辺
犬塚選手は一般の部Aの第5区、7.5km。来週にびわ湖マラソンがあるのであまり追い込むことはできない。駅伝自体は和やかな雰囲気があり、緊張自体はなかった。順位はよくわからず、タスキリレー。
一般の部Bの選手も混じっているため、前のランナーが一般のAの選手かはわからない。しかし、目標ができるため、走りやすいことには変わりない。最終的には5位でゴール。上位4チームはすべて実業団で勝つことは難しかった。
本人のコメント:来週にフルマラソンがあるため、あまり追い込んで走れませんでした。そのため、前半抑えて走ったのが原因なのか、まあまあの記録でした。
蛇足:犬塚選手の照準は来週のフルマラソンだった。今回はあまり追い込まなくてもいいというのもチームの了解を得ており、それなりの結果だった。
結果 7.5km(5区) 23’50”(区間5位)
庄内RT成績
区 間 | 1(8.645km) | 2( 3.6km) | 3( 4.7km) | 4(4.35km) | 5( 7.5km) | 6(6.5km) | 7(6.9km)
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氏 名 | 宮崎善行 | 高畑吉元 | 田中博之 | 飯塚真悟 | 犬塚勝美 | 鈴木克彦 | 後藤清和
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総合タイム | 28'03"(7) | 39'36"(5) | 54'28"(5) | 1゚07'59"(4) | 1゚31'49"(5) | 1゚52'30"(5) | 2゚14'21"(5)
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区間タイム | 28'03"(7) | 11'33"(6) | 14'52"(6) | 13'31"(4) | 23'50"(5) | 20'41"(5) | 21'51"(3)
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名岐駅伝で快走!幻の11位
'96名岐駅伝 1996.2.4 晴 大垣 ~ 名古屋
犬塚選手は庄内RTの第4区、9.8km(笠松・大洋電機前~一宮・市役所前)を走ることになった。ちょうどレースの全体では中間区間で、ここの選手の強さでチームの層の厚さが問われる。犬塚選手は落ち着いたレース運びをし、30分25秒(区間14位)で走るが、順位を落としてしまった。しかし、後の選手のガンバリもあってチームも11位の記録で完走した。しかし、チームの走者がゼッケンをつけずに走ったため、失格となり、総合記録は残らなかった)。
本人のコメント:この駅伝は大学にいたときにも出場はしていましたが、4区は初めてです。試走は1回しましたし、ポイントとなる場所も押さえておきました。タスキをもらってすぐ、一人抜かれ、そのあと、一人と抜きつ抜かれつの結果、ラストスパートで負けてしまい、ショックでした。途中一人抜きましたがあまりうれしくないですね。
蛇足:犬塚選手はまた、ラストスパートで抜かれ、勝負弱さを見せてしまった。しかし、実業団相手に幻ながら11位の成績はクラブチームとして立派であるが、ゼッケンの件もあり、庄内RTの名はいろいろな意味で東海地区に知れ渡った。
結果 9.8km(4区) 30’25”(区間14位)
庄内RT成績
区 間 | 1(12.4km) | 2( 5.8km) | 3( 7.9km) | 4( 9.8km) | 5( 6.2km) | 6(10.9km)
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氏 名 | 石橋 創 | 飯塚真悟 | 宮崎善行 | 犬塚勝美 | 高畑吉元 | 後藤清和
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総合タイム | 38'24"(16) | 56'03"(16) | 1゚20'26"(14) | 1゚50'51"(16) | 2゚10'11"(11) | 2゚44'37"(11)
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区間タイム | 38'24"(15) | 17'39"(13) | 24'23"(16) | 30'25"(14) | 19'20"(10) | 34'26"(11)
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ラストスパートに課題残す
愛知県長距離競走・競歩大会 1996. 1.14 曇 愛知・名古屋
名岐駅伝前の仕上がりのチェックとして10000mに出場。目標は31分台、できれば31分前半が欲しいところである。1000m、3’10”を設定ペースとしてレースを組み立てる。5000mは15’45”で通過し、ほぼ設定通り。
ここからチームメートと引っ張り合ってレースの中だるみを防いだ。しかし、ラストスパートでチームメートに離され、さらにゴール手前でも一人抜かれて6位にとどまった。
本人のコメント:駅伝前の仕上がりとしてはまあまあでしたが、最後のスパートに課題を残しました。試合までに何とかしなければなりません。
蛇足:勝負弱さなのか、勝負への執念のなさなのか、記録的にはまあまあであるが、なんとなくレースがいまいちであった。勝負への執念をもっともって駅伝に臨んでほしい。
結果 10000m 31’33”3(6位)
悲願の名岐駅伝出場決定
'95駅伝カーニバル 1995.12.17 晴 愛知・名古屋
この駅伝は来年2月の名岐駅伝の予選会となっており上位6位までが本戦に出場できる。わが庄内RTは何度も予選突破を試みていたが実現できなかったが、今回はメンバーも充実し大胆にも優勝も狙っていた。作戦として、先行逃げ切りの布陣で他チームの戦意喪失を企んだ。
しかし、1区では愛知大学に10秒先行されて2位。犬塚選手も先頭に30秒も離されてしまい、視界から先頭が見えなくなりつつあった。しかし、3~5区の選手ががんばり、アンカーに20秒差でタスキリレー。我がチームのアンカーが快走し、逆に2位に20秒差をつけて
初優勝した。
本人のコメント:試合前には監督による檄もあり、非常に緊張しました。先頭の選手は区間新記録の快走で、全く歯が立ちませんでした。悔しさよりも相手の快走に拍手をおくりたいです。
蛇足:ついに悲願の本戦出場が決定した。犬塚選手の走りには物足りなさも感じるが、本戦での快走を期待したい。また、高校の部には高専チームが出場しており、学生にも
一応いいところは見せることができたと思う。
結果 7.9km(2区) 22’50”(区間2位)
庄内RT成績
区 間 | 1区(7.9km) | 2区(7.5km) | 3区(5.0km) | 4区(5.0km) | 5区(5.0km) | 6区(9.6km)
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走 者 | 後藤清和 | 犬塚勝美 | 宮崎善行 | 鈴木克彦 | 高畑吉元 | 石橋 創
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総合タイム | 24'11"(2) | 47'01"(2) | 1゚02'52"(2) | 1゚18'54"(2) | 1゚34'55"(2) | 2゚04'41"(1)
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区間タイム | 24'11"(2) | 22'50"(2) | 15'51"(1) | 16'02"(2) | 16'01"(4) | 29'46"(2)
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冷雨での自己ベスト更新
'95名古屋ハーフマラソン 1995.11.23 雨 愛知・名古屋
以前は20kmの大会だったが、最近ハーフマラソンになった。犬塚選手は陸連登録者のレースに出場し、名古屋シティマラソンと違い、東海地区だけでなく、全国区の実業団ランナーも出場する。冷たい雨が降る肌寒く、後半での足の冷えが心配であった。レースは落ちついた滑り出し。5km過ぎから犬塚選手はずっと集団を引っ張る積極性を見せ、15kmあたりからスパート。集団を振り切って自己ベストでゴール。途中20kmのラップも自己ベストのおまけつきだった。
本人のコメント:スタートから雨が降って寒かったのでレース後半の冷えが心配でした。しかし、始めの5kmが設定ペースでいけたことでいい流れに乗り、最後までバテることなく走ることができました。ただ最後のスパートが出なかったのが残念です。
蛇足:最近調子が出てきた犬塚選手であるが、レース前にハプニングがあった。競技場付近の駐車場が使用不可能になっており、車を4km離れたところにとめることになった。そのあと競技場まで走ってぎりぎり受付に間に合ったが、すでに体が冷えてしまいこのレースはすでに終わってしまったと思っていたらしい。しかし、TV中継にもほんのすみっこではあるが映ったらしく、レース前の予想を裏切るいい結果となった。一度にこんなに運を使ってしまうとあとのレースが心配である。
結果 21.0975km 1゜08’14”(37位)
ラップタイム
5km | 10km | 15km | 20km | GOAL
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16'02" | 32'24" | 48'53" | 1゚04'44" | 1゚08'14"
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16'02" | 16'22" | 16'29" | 15'51" | 3'30"
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快走するも無念の2位
第42回中山道駅伝 1995.11.19 晴 岐阜・中津川~多治見
今シーズン初の駅伝は岐阜県。エントリーリストには実業団が1チームあり、最大の敵だった。犬塚選手は当日車でコースを逆走しただけで試走もなしでのぶっつけ本番であった。3区の犬塚選手は2位でタスキを受け取り、トップの実業団チームには13秒差で、直線コースになれば前が何とか見える距離であった。前が見えたり消えたりしながら走るも追いつけず。結局2位のままでタスキリレー。13秒差の区間2位となり、結局チームもトップに追いつけず2位となった。
本人のコメント:走っているときは先頭が見えかくれしたのですが、じりじりと離されていくのを感じました。後で結果を見ると区間賞にあと少しなのがとても残念です。
蛇足:チームに移って初めてのレースは無難にこなしたといってよいだろう。しかし、先頭が全く見えないところまで離されたのが犬塚選手の詰めの甘さだろう。
結果 6.7km(3区) 20’56”(区間2位)
庄内RT成績
区 間 | 1区(7.7km) | 2区(5.3km) | 3区(6.7km) | 4区(5.2km) | 5区(6.9km) | 6区(9.8km) | 7区(7.7km)
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走 者 | 宮崎善行 | 後藤清和 | 犬塚勝美 | 鈴木克彦 | 飯塚真悟 | 石橋 創 | 田中博之
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総合タイム | 23'43"(5) | 39'49"(2) | 1゚00'45"(2) | 1゚16'09"(2) | 1゚36'53"(2) | 2゚06'25"(2) | 2゚31'58"( 2)
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区間タイム | 23'43"(5) | 16'06"(1) | 20'56"(2) | 15'24"(4) | 20'44"(3) | 29'32"(2) | 25'33"(10)
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オーバーペースで無念の3位
第10回大府シティマラソン 1995.11.12 晴 愛知・大府市
ロードレースシーズン始まりの第1弾として近郊で10kmレースのこの大会を選択した。大会レベルとしては優勝もあったが、実業団のお膝元とあってそこの選手が2名エントリーされていた。スタートから彼らにつくも犬塚選手には2kmが精いっぱいで、そのあとのレースの組立に苦労しながらも何とか3位にすべりこんだ。
本人のコメント:密かに優勝を狙っていたのですが、エントリーリストを見て驚きました。この日は中部実業団駅伝があるのにもかかわらず、彼らが出ていたのですから。少しでも彼らにくっついていこうとしましたが、ダメでしたし、それよりも後ろの方が心配でした。
蛇足:こんな試合に実業団選手が出てくるのは大人げないし、犬塚選手も冷静に走ればタイム的には2位も可能であった。また、市民マラソンは賞品がユニークで3位には3000円相当の大府名産いせいもであった。
結果 10.549km 34’11”(3位)
チームメートと14分台の快走
名古屋支部選手権 1995.10.28 曇 愛知・瑞穂陸上競技場
曇で無風のベストコンディションで行われた5000mに犬塚選手はチームメイトともに出場。最近の不調で凡走が予想されたが、出場選手に引っ張られれば好タイムも期待できた。レース展開は先頭は予想通りのペースで進み、犬塚選手もいいペースでレースをつくる。しかし、今回は3000m過ぎからチームメートと互いに引っ張りあってペースダウンを防ぐいい展開となった。最後のスパートでチームメイトには勝つことができなかったが1年ぶり、自己4回目の14分台をマーク。今までの不調を吹き飛ばした。
本人のコメント:今回のレースは出来すぎの感がありますが、これがスランプから脱出できればいいと思います。これからの駅伝シーズンもこの調子を維持したいですね。
蛇足:ようやく本来(?)の姿を見ることができた。このタイムで走れたことに本人も驚いているだろう。これがフロックでないことをこれからの駅伝で証明して欲しい。
結果 5000m 14’53”72(12位)
苦しいレースで結果が出ず
豊田市民陸上競技会 1995.10.1 曇 愛知・豊田運動公園陸上競技場
試合が少ないために小さな大会の5000mに出場。スタート直後から独走状態となり楽勝かと思われたが、2000m過ぎから苦しくなりだし、結局3位でゴール。タイムは何とか16分を切る情けないものだった。
本人のコメント:出場者を見たらこれは優勝かと思いましたが、油断をしてしまいました。庄内RTに入ってからまだいいレースがありません。
蛇足:エントリーリストを見れば、優勝は確実であったにもかかわらず意識し過ぎたのか、結局は3位と情けないレースを露呈してしまった。
結果 5000m 15’58”2(3位)
注目のデビュー戦はほろ苦いものに
県選手権名古屋支部予選 1995.6.17 曇 愛知・瑞穂北陸上競技場
今回のレースは犬塚選手が庄内RTに所属して初めてのレースであった。4月上旬のふくらはぎの肉離れによって練習が満足にできないままレース出場となった。5000m過ぎから苦しくなり結果は33分18秒4となり、ほろ苦いデビュー戦となった。
本人のコメント:練習不足で臨んだレースでしたが、やはり10000mという距離は(練習不足を)ごまかすことはできませんでした。新しい環境での初めてのレースでしたが、とても残念です。
蛇足:実は犬塚選手は昨年この試合の同じ種目で優勝しており、今回も注目はされていたと思われるが、庄内RTに移って初めてのレースはほろ苦いものとなった。4月上旬の肉離れで1カ月は練習できなかったらしいが、まったくいいとこがなかった。
結果 10000m 33’18”4(?位)