直前の調整失敗で欠場
第45回中日豊橋マラソン 1997.3.16 愛知・豊橋市~新城市
今シーズン最後であり、かつ今年12月7日に行われる福岡国際マラソンの大会参加標準記録突破(2時間26分)を目指してきた犬塚選手であるが、レース10日前になって風邪をうつされ、うつしたその悪友はスキーにいって不在のため風邪の治療に専念できたが、風邪のなおりが悪く、残念ながら今回のレースの欠場が決定した。12月の福岡を狙っていただけにショックは隠しきれないようだ。なお、12月の福岡の参加標準記録は従来の2時間26分、犬塚選手の自己ベストは2時間27分29秒、残念ながら次回の福岡への参加資格は犬塚選手にはない。
本人のコメント:今シーズンがこんな形で終わってしまうのははっきりいって情けないです。今回の風邪は人からうつされたものではないかと思いますし、レース前に風邪をひいている人と一緒にいること自体に自分の甘さがあったのかもしれません。
蛇足:今年になってからは出るレースすべてまったく冴えがなかったし、この大会の不参加によって、今シーズンの犬塚選手は結果的には福岡国際マラソン出場・完走で今シーズンは終わったようなものであった。アキレス腱炎症によるスピード練習不足もあるが、つきあう人もここらあたりでよ~く考えたほうがよいのでは。また、悪運、悪霊、悪友を断ち切るためにチームのホームグラウンド付近に引っ越しでも考えてはいかがなものだろうか。
大ブレーキでチーム上昇に水
’97名岐駅伝 1997.2.11 曇 岐阜・大垣城ホール~愛知・中日新聞本社前
東海地区では最も歴史のあるこの大会はスタート直前に雨が降り出す生憎の始まりとなった。31チームが参加した一般の部において、庄内RTは16位と昨年の幻の11位から5つ順位を落としたが、来年の同駅伝のシード権を獲得した。個人成績では、チームの選手が区間10位台をマークする中、犬塚選手のみ区間25位と大ブレーキ。昨年よりも1分遅く、昨年並みの記録ならばチームは14位となっていた。
本人のコメント:最近、距離の短いレースではまったくいいところがありません。アキレス腱炎の痛みがとれず、スピード練習が思うようにできないためでしょう。気持ちを前向きにして今シーズン最後のレースのフルマラソンに集中したいと思います。
蛇足:最近の絶不調にはどうしたものだろうか。本当に昨年の5月、6月の状態に酷似している。スピード練習はまったくできていないと本人は言っているが、そろそろ引退なのではないだろうか。谷口同様、次のフルマラソンで一線をしりぞいてしまうのか?
庄内RT成績 総合タイムの( )はチーム順位、区間タイムの( )は区間順位
区 間 | 1(12.4km) | 2( 5.8km) | 3( 7.9km) | 4( 9.8km) | 5( 6.2km) | 6(10.9km)
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氏 名 | 宮崎善行 | 飯塚真悟 | 大原一容 | 犬塚勝美 | 鈴木克彦 | 後藤清和
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総合タイム | 38'31"(18) | 56'29"(19) | 1゚21'14"(18) | 1゚52'35"(20) | 2゚11'52"(18) | 2゚46'21"(16)
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区間タイム | 38'31"(18) | 17'58"(18) | 24'45"(18) | 31'21"(25) | 19'17"(13) | 34'29"(15)
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前半で失速、冴えなし
第39回豊橋ロードレース 1997.1.19 晴 愛知・豊橋市
この大会は10マイルと珍しい距離の大会であるが、東海地区の実業団選手が多数出場している。今日は季節風が吹くあいにくの天候で、風が吹くと記録が出にくいコースである。犬塚選手は前半第2集団につくも5km手前で早くも失速してしまい、まったくいいところがなかった。
本人のコメント:先週のレースでまあまあ走れたのでそのときのペースでいったんですが5kmでもうすでに目いっぱいでした。あとは戦意喪失になって残りの距離をただこなすだけになってしましました。このようなバテかたは1年に1回あるかないかのものですが、なぜここまで調子が落ちたのかわかりません。
蛇足:10マイルのレースなのに4kmですでに修行モードになってしまったらしい。この調子の悪さは5月下旬のトラックレースに匹敵するだろうし、このレース後犬塚選手は練習ができなくなっている。このあとまだ名岐駅伝と中日マラソンと大きなレースが残っており、冬眠するのは早すぎる。奇跡の復活を!がんばれ、犬塚!
故郷で錦を飾れず、2位
第32回一色マラソン 1997.1.12 晴 愛知・一色町
犬塚選手の出身地である幡豆郡一色町で行われ、今年で32回と歴史の古い大会である。この時期としては風もなく穏やかな天候で、記録が期待できた。レースは1kmで、一人飛び出し、犬塚選手が追いかける展開となった。そして、そのままじりじりと離され、結局トップに33秒離されて大会新でもあるが残念ながら2位となった。
本人のコメント:ひょっとしたら優勝できるかもしれないと思った大会でしたが、大会プログラムをみたところ有力選手が4名程いたので、5位を覚悟しました。やはり一人には勝てませんでしたが、この時期に32分を切れたことにまあ満足しています。
蛇足:故郷で錦を飾ろうとしたが、その目論見も見事に砕け散った。しかし、相手は中京大のバリバリ現役であり、今季故障してからさえない犬塚選手には到底かなわぬ相手であった。でも記録的には32分を切るまあまあの走りであるが、名岐駅伝で通用するにはやはり今回の優勝タイムは欲しいところである。名岐駅伝まであと1ヶ月。先回の福岡のようにうまく仕上げて本番で快走し、TVに映ってほしい。がんばれ!犬塚!
大会結果 大学・一般 10km(エントリー256名)
順位 | タイム | 氏名 | 所属 | | 順位 | タイム | 氏名 | 所属
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1 | 31'11" | 山本貴光 | 中京大学 | | 6 | 33'40" | 田口英樹 | 名鉄陸上
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2 | 31'44" | 犬塚勝美 | 豊田高専 | | 7 | 34'18" | 藤沢昭一 | 八事ランナー
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3 | 32'18" | 原口雄二 | アイシン精機 | | 8 | 34'23" | 大塚裕一 | 住友軽金
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4 | 32'56" | 谷口直樹 | 土岐走遊 | | 9 | 35'04" | 判治高志 | 吉良町
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5 | 33'32" | 石丸 悟 | 東海走遊 | | 10 | 35'15" | 田所英二 | 豊明市
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庄内RT、名岐駅伝出場決定
名岐駅伝予選兼駅伝カーニバル 1996.12.15 晴 名古屋・庄内緑地公園周回コース
今年2月の名岐駅伝本戦で失格になってしまった庄内RTは今回の予選にも出場することになった。下馬評では愛知県警の次の2位の余裕の通過とのんびり構えていた。しかし、2区で思わぬブレーキで一時6位になったものの、後の区間の選手はあわてずに走りきり、結局4位で予選通過し、来年の2月11日(火)の名岐駅伝にコマを進めた。犬塚選手は第6区(9.6km)を走り、30分42秒の区間3位だった。
本人のコメント:2区のブレーキで6位になったんですが、3、4、5区の選手がなんとかしてくれると信じていました。フルマラソンの疲れがまだ残っていましたし、スピード練習がしっかりとできていなかったので、接戦になったらキツイと思っていました。私がタスキを受け取ったときは4位でしたので、後続のランナーを気にせずに走ることができました。でも、タイム的にはちょっと不満です。
蛇足:ゼッケンを忘れたために予選の出場となった庄内RT。今回は当日受付でゼッケンを受け取ることになっていたので、それを忘れることはなかった。犬塚選手は3年前にも同じ区間(当時は別のチーム)を30分を切る好走をしているので、今回の記録が不満であるという理由である。駅伝本戦まであと2ヶ月。犬塚選手のパワーアップを祈る。
結果 9.6km(6区)30’43”(区間3位)
大会結果 (エントリー30チーム)
総 合 成 績 | | 区 間 賞
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順位 | タイム | チーム | | 区間 | タイム | 氏名 | チーム
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1 | 2゚04'31" | 愛知県警 | | 1(7.9km) | 23'14" | 吉村直樹 | 名城大学
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2 | 2゚05'37" | 名城大学 | | 2(7.5km) | 22'39" | 今野智基 | 愛知県警
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3 | 2゚06'11" | 大同特殊鋼 | | 3(5.0km) | 15'21" | 倉上 剛 | 愛知県警
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4 | 2゚06'40" | 庄内RT | | 4(5.0km) | 15'54" | 飯塚真悟 | 庄内RT
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5 | 2゚08'53" | 三菱自名古屋 | | 5(5.0km) | 15'32" | 杉浦弘文 | 愛知県警
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| | | | 6(9.6km) | 30'18" | 永田泰弘 | 名城大学
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極寒の悪条件で29分台の好走
第50回福岡国際マラソン 1996.12.1 雪 福岡・平和台陸上競技場
今回で50回目の記念大会となった福岡国際マラソンは12月1日、雪が降り、強風が吹く最悪の気象条件(スタート時気温3度)の中、行われた。記念大会のため参加標準記録が2分下がって2時間28分となり、出場が可能になった。レース結果は2時間29分18秒の80位と悪条件ながらも2時間30分を切る好走だった。(左の写真は12月2日付朝日新聞朝刊九州版から抜粋)
本人のコメント:10km過ぎについた集団に引っ張られて37kmまでいいペースでいくことができました。しかし、その後、集団がバラバラになってから向かい風をもろに受けてしまい、最後は失速してしまいました。37kmまでは28分台が出るペースだったんですが、最後の最後にスタミナ不足を露呈してしまいました。
蛇足:記念大会とあって国内外からの招待選手が多かった中、犬塚選手はイカンガーなどの招待選手に勝つ金星をあげた。また12月2日の朝日新聞の朝刊の1面にも載った。しかし、びわ湖マラソンのところで書いたように、今回もTVには本人にしかわからない後ろ姿が数秒映ったそうで、まともに映っていない。ちゃんと正面から走っている姿が映るのはいつなのか。あぁ!がんばれ、犬塚!
結果 42.195km 2゜29’18”(80位)
ラップタイム
距離 | 5km | 10km | 15km | 20km | HALF | 25km | 30km | 35km | 40km | GOAL
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TOTAL | 17.23 | 34.27 | 51.39 | 1.09.03 | 1.13.00 | 1.26.57 | 1.44.47 | 2.02.36 | 2.21.01 | 2.29.18
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SPLIT | 17.23 | 17.04 | 17.12 | 17.24 | | 17.54 | 17.50 | 17.49 | 18.25 | 8.16
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残り5kmでまさかの大失速
第21回金山清流マラソン 1996.10.27 晴 岐阜・金山町
金山湖東仙峡マラソンがコースを一新して名称も変わった歴史のあるマラソン大会で30kmと最近少ない距離のレースである。コースは岩屋ダムのダム湖まで行くアップダウンの多いハードコースである。犬塚選手は汚名返上となる大会であった。前半第2集団についていく作戦にでたが、先頭集団から徐々に離れてしまった。さらに、残り5kmで大失速し、5位から9位に転落し、あわや40歳台優勝者に負けるところだった。タイムは1時間46分21秒の9位であった。
本人のコメント:スタートの時間を勘違いしていたため、食事を摂らずに走り、残り5kmでガス欠を起こしてしまいました。前回のハーフと合わせて全くいいところがありませんでした。
蛇足:今回も残り5kmから修行モードに入ってしまった。レース中に修行してしまうほど修行が足らないのか、好きなのか。それにしても最近の犬塚選手の調子が今ひとつである。
結果 30km 1゜46’21”(9位)
ラップタイム
距離 | 5km | 10km | 15km | 20km | 25km | GOAL
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TOTAL | 17.24 | 34.33 | 52.34 | 1.09.44 | 1.27.39 | 1.46.22
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SPLIT | 17.24 | 17.09 | 18.01 | 17.10 | 17.55 | 18.43
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遠征レース振るわずに5位
第13回大町アルプスマラソン 1996.10.6 晴 長野・大町市
全コースで平坦なところがごくわずかという難コースで有名な大会。犬塚選手はハーフマラソンに出場した。フルマラソンのペースで走れば、優勝の可能性もあった。犬塚選手は先頭集団を引っ張る積極性を見せたが、このコースは初めてとあって、コースの難しさを知らずに先頭に出てしまったという感がある。結局5kmからずるずると先頭から離され、何とか1時間15分54秒の5位でゴールし、練習がうまくできていないことを露呈した。
本人のコメント:福岡国際マラソン出場のための練習の成果を見るために出場したレースでしたが、これほど苦労するとは思いませんでした。コースの上り下りはあまり気になりませんでしたが、知らず知らずのうちに疲れていたのでしょう。これでは福岡の完走はあぶないです。
蛇足:優勝の可能性もあった今大会。最初先頭を引っ張るものの後半修行モード(バテてジョグの状態になること)になるなど、まるで高校生のようなペース配分ではまだまだ修行が足らないのか。しかも残り3kmで足がつる荒行モードにまで達し、昇天モードまであと一歩のところだった。このままでは福岡はどうなるのか。あと、56日しかないのだ。がんばれ!犬塚!!
結果 21.0975km 1゜15’54”(5位)
大会結果 一般男子 21.0975km(完走251名)
順位 | タイム | 氏名 | 所属 | | 順位 | タイム | 氏名 | 所属
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1 | 1゚11'32" | 和田泰正 | 八十二銀行 | | 6 | 1゚16'11" | 杉本昭次 | ミキちゃん大好
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2 | 1゚13'34" | 市川 武 | 長野日本無線 | | 7 | 1゚16'52" | 岡田幸輝 | 三洋電機陸上
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3 | 1゚14'35" | 荒井正広 | ARAI陸上部 | | 8 | 1゚17'21" | 馬場 仁 | 京セラ長野
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4 | 1゚15'09" | 中島倫夫 | | | 9 | 1゚17'25" | 酒井 博 | 京セラ長野
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5 | 1゚15'54" | 犬塚勝美 | 庄内RT | | 10 | 1゚17'30" | 工藤忠好 | 大北陸協
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ついにスランプに突入
第2回土曜記録会 1996. 5.25 晴 愛知・中京大豊田
先回の汚名返上として臨んだレース。記録会とあってハイペースのレースによって好記録も期待された。しかし、ふたを開けてみると、前回よりもひどいものとなってしまった。
犬塚選手は2000mからとどまることがなくペースダウンし、ついに屈辱の公認16分台になってしまった。
本人のコメント:スピード練習は消化できていたのですが、原因はよくわかりません。アキレス腱の炎症で思ったような練習はできなかったのは事実ですが。
故障が完全に治るまでしばらく休養します。
蛇足:ついに堕ちるところまでおちてしまったか。この調子では「引退」がささやかれてしまっても仕方ないが、何とか復活して欲しい。とりあえず目の前の
故障を完治させよう。快走はそれまでのおあづけだ。がんばれ!犬塚!!
結果 5000m 16’17”5(?位)
大舞台で緊張か?惨敗
第40回中部実業団対抗陸上競技大会 1996. 5.12 晴 岐阜・長良川競技場
久しぶりの大きな大会の出場となる。東海地区の実業団と同じ試合に出場することになるが、組分けは実力順で、もちろん犬塚選手は別の組となった。
それでも3組の内真ん中の組でのエントリーとなった。しかし、ビッグゲームで緊張したのか、2000m過ぎから苦しくなりチームメートに引っ張ってもらう羽目に。
それのつかの間、さらにペースダウンし、最後の1周でへっぽこスパートで何とか15分台のお粗末な結果に。
本人のコメント:せっかくのメンバーで走ることができたのに、チャンスを活かしきれませんでした。しかし、2000mで突然ペースダウンするんです。
蛇足:せっかく岐阜まで来たのにこれではいったい何しに来たのかわからない。このままではもう誰も相手にしてくれないし、「過去の人」になってしまうぞ。
結果 5000m 15’58”30(?位)