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びわ湖マラソン自戦記

今回、チームの方が写真を撮ってくださったので、それらを紹介しながらレース展開を詳しく報告します。

スタート前( ~12:30)
 10時頃から降り出した雨がウォーミングアップの頃には本降りになり、競技場スタンド下の狭いところ(長さ80m程度)でやらざるを得ない状態になった。数十人の選手が輪を描くようにして各自アップをしていた。今回の新しいところはチャンピオンチップという靴ひもに発振器(重さ数グラム)をつけて各通過時間を計測することであった。これにより正確な時間計測ができるだけでなく、走路員が不要もなった。最終コールが終わり、選手がスタートラインに並び始めるスタート5分前には雨も止み、絶好のレースコンディションとなった。

スタート~ハーフ21.2km(12:30~13:40)
 12時30分、予定通りにスタートした。スタートは一番後ろからといつも決めていて、この位置が自分の設定ペースにちょうどあうし、また後でビデオを見た場合自分を見つけやすいという利点もある。競技場を出る手前の1000mの通過は3分20秒ぐらいでほぼ設定通りだ。しかし、この後少々ペースアップをしてしまい、5kmの通過が16分台とオーバーペースとなってしまった(左の写真は約7km付近で一番右のランナーが犬塚選手)。このあと、集団を常に引っ張ることになり、だいたい5kmを17分のペースで25kmまで行けたが、ハーフの地点で足が重くなってこのあと苦戦を強いられることになった。やはり集団を引っ張るのは非常に疲れることを実感した。




後半のハーフ(13:40~15:00)
 残りのハーフは攻めから守りの態勢に入ってしまい、マラソンの壁にぶつかる時期を遅らせることだけが精一杯であった。20km~25kmのラップが17分03秒でいくにもかかわらず、ハーフ過ぎからチームメイトの選手に離されてしまい、ほとんど独走となってしまった。それでも25km~30kmのラップは17分44秒とペースを何とか維持することができた。しかし、このコースは30km過ぎに上り坂があり、ここが正念場でだった。しかし、足を動かすのが精一杯になり始め、ついに30km~35kmのラップは18分台まで落ちてしまった(右の写真は30km過ぎでここではすでにいっぱいいっぱいであった)。
そしてゴール(15:01)
 35km過ぎにとうとうマラソンの壁にぶつかり、手足を動かそうとするがペースは上がらなくなった。さらに、向かい風が吹き、雨も降り始めてきた。それにつられて腕がしびれ、体が寒くなってきた。もう、ここでレースは実質的に終わり、ただ距離をこなすだけだった。抜かれた選手に付いていく気力もない。35km~40kmのラップは20分25秒と完全にjogの状態である(左の写真は競技場の第3コーナー付近)。ゴールは2時間31分47秒。30分を切れなかったため、次回の出場権を失ってしまった。参加標準記録は大会の2年前までのものが有効であり、次回までに記録(フル2時間30分以内、ハーフ1時間10分以内)を1年以内に達成しなければ出場できないことになった。
おまけ
 当日は梶田先生にも応援をいただきました。厚くお礼申しあげます。先生が応援をしていたところ、近くの女性(右の写真の右手前の女性)が犬塚選手を応援していたそうです。先生はどんなひとか一目見ようとしたができず、右の写真のみを撮るだけにとどまってしまいました。犬塚選手いわく、まったく覚えがないし、そんなここまできて応援してくれるひとなんているはずないとのこと。果たして、犬塚選手の官舎引っ越しと関係があるのかないのか。妄想は膨らむばかり、これからも目が離せないぞ。