壁に阻まれ記録更新ならず
98.3.1 曇 第53回びわ湖毎日マラソン 滋賀・大津
ときどき雨が強く降る天候で、風がなければ最高のコンディションだが、スタート時には小降りになり、絶好の気象コンディションになった。今回のレースは26分をきって福岡への出場権を
獲得するため、順位よりもタイムを狙うレースだ。今回はチームから犬塚選手を含めて3人が出場し、犬塚選手にとって心強い存在である。そして、スタート。5kmの通過が早く、すでにオーバーペース気味。
結局、この流れでレースは進み、だいたい5km17分で予定通りの展開となった。しかし、ハーフ地点を過ぎたあたりから集団に遅れ始め、30kmからは完全に一人旅になってしまった。
そして、35kmでマラソンの壁にぶちあたり、大失速。結果的には26分どころか、30分も切ることができない2時間31分47秒でゴールイン。来年のこの大会の出場権も失ってしまった。
なお今回のレースの詳細は自戦記で写真付きで報告する。
本人のコメント:積極的なレースが始めからオーバーペースになってしまい、5kmの通過から今日のレース展開は覚悟していました。でも、最後は失速したものの、自分の思い通りの
レースができたので、満足しています。
蛇足:ちょっと狙いすぎた感もするが、もう少し遅いペース設定でも良かったのではないか。福岡のように集団の後ろについて最後にスパートする作戦のが良かったのではないか。
今回の結果で来年の出場権も失い、ゼロからの再出発だ。また、22km付近で卒業生の矢神君(NHK)が仕事をしており、思わぬ応援をもらった。
ラップタイム
距離 | 5km | 10km | 15km | 20km | HALF | 25km | 30km | 35km | 40km | GOAL
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TOTAL | 16.44 | 33.50 | 51.04 | 1.08.14 | 1.11.50 | 1.25.17 | 1.43.01 | 2.01.48 | 2.22.13 | 2.31.47
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SPLIT | 16.44 | 17.06 | 17.14 | 17.10 | | 17.03 | 17.44 | 18.47 | 20.25 | 9.34
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区間自己新、2人抜きで汚名返上
98.2.1 晴 '98名岐駅伝 岐阜・大垣~愛知・名古屋
底冷えだが快晴と犬塚選手の走る4区もこの天気は絶好のコンディションである。この区間は犬塚選手にとって3度目であり、勝負どころ、ポイント地点などを熟知しているはずである。
今回も後輩の名古屋大学や教え子の豊田高専も出場し、まさにふんばりどころだ。さて、4区にはまず、豊田高専チームが通過。教え子を見送って次に庄内RTが17位でたすきリレー。
2秒前に守山自衛隊、さらに約20秒前に金沢自衛隊が先行している。すぐに一人かわし、2kmで金沢自衛隊に追いついた。しかし、守山自衛隊も背後にぴたりと追走し、三つ巴の競争となった。
その戦いも、5km手前で犬塚選手は両自衛隊を撃破し、さらなる前への追撃が始まった。しかし、高校生チームばかりで残り600m付近で一般らしい選手を見つけた程度で5区にたすきリレー。
タイムは一昨年のタイムを7秒上回る区間自己新だった。(写真は3.3km付近、犬塚選手(=中央)はこの後両自衛隊を突き放した)
本人のコメント:今回は8kmぐらいまでバリバリ走れたという感覚でした。最後はさすがに疲れましたが、途中の監督の檄でよみがえりました。
タイムはベストよりも少し遅いぐらいかと思っていましたが、自分の時計をみてうわまっていたので、これは上出来でした。この勢いで1カ月後のびわ湖も快走したいですね。
蛇足:今回の走りは大学修了直後の走りを取り戻したようだった。区間13位ということで、区間タイムで中京大、中央発條の強豪大学・実業団チームを抑えた。
これ以上の区間順位は困難かもしれないが、これから1年間でなんとかして欲しい。がんばれ!!犬塚。
結果 庄内RT成績
区間 | 1区(12.4km) | 2区(5.8km) | 3区(7.9km) | 4区(9.8km) | 5区(5.8km) | 6区(10.9km)
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選手 | 宮崎善行 | 池田和敏 | 大原一容 | 犬塚勝美 | 田中博之 | 後藤清和
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総合成績 | 38'31''(16) | 56'11''(15) | 1゚21'08''(16) | 1゚51'26''(15) | 2゚11'12''(15) | 2゚45'17''(14)
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区間成績 | 38'31''(16) | 17'40''(13) | 24'57''(23) | 30'18''(13) | 19'46''(20) | 34'05''(13)
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残り5kmの大失速で惨敗
98.1.18 雨 第40回豊橋ロードレース 愛知・豊橋市
昨年同様、先週一色マラソンで今週はこのレースという大会スケジュール。昨年の場合、このレースでの失態が2週間後の名岐駅伝での大ブレーキにつながっている。
今年は気持ち良く走りたいところである。天候は絶好のレース日和。豊橋で晴れると風が強くなって走れないため、曇や雨が絶好のレースコンディションとなる。
練習はそれなりに消化できていたようだ。そしてスタート。第2集団を引っ張るなど積極的なレース展開を見せ、調子は良さそうである。5kmは余裕をもって15'54''で通過。
しかし、8kmの折り返しでリズムを崩し、集団から徐々に離れはじめたが、何とか10kmまではついた。10kmの関門を過ぎたら失速し、あとはなすがまま。
最後のトラックでは帳尻合わせのスパート。タイムは凡タイムであったが、それでも昨年よりも約1分早かった。
本人のコメント:結果は満足できませんが、昨年と比べれば上出来になるでしょう。特に前半は気持ち良く走れましたから今度の名岐はうまくいくでしょう。
蛇足:犬塚選手はどうもこのレースでは快走できないようだが、去年の5km失速から今回は10kmと5km伸びた点には進歩が見られる。
次回の名岐は大丈夫と犬塚選手は言っているが、本当に大丈夫なのだろうか。
結果 10マイル 52’37''(順位不明)
念願の地元初優勝!!
98.1.11 曇 第33回一色マラソン 愛知・一色町
底冷えに曇と、走るにも少々寒い天候のなかレースは行われた。昨年の2位の汚名返上と故郷に錦をとの思いをこめて再度の出場である。
犬塚選手は先週までの走り込みによってスピード練習はあまりしていないため、ハイペースでのレース展開になると昨年と同じ轍をふむことになる。
しかし、今回はスタートから犬塚選手の一人旅が始まった。結局、最後まで危なげなく独走でゴール。タイムは昨年と同じであった。
本人のコメント:今年は大会プログラムを見て、優勝できる可能性がありました。あとは、スピード練習不足による不安だけでした。幸いなことに意外と調子よく走れ、最後まで逃げ切れたのがよかったし、市民マラソンでの初優勝が地元で喜びも2倍です。ようやく故郷に錦を飾ることができました。
蛇足:初優勝は意外である。これほど優勝に恵まれないのは普段の行いのせいなのか、ただ弱いだけなのか。しかし、来年も出るとなると単なる弱い者いじめにかわりないぞ。また、犬塚選手の姪っこの明日香ちゃんも応援にきて大喜び。おじちゃん株もストップ高だ。
結果 10km 31’44''(優勝)
東京へ行くも凡走で終わる
奥多摩渓谷駅伝 1997.12. 7 東京・青梅市~奥多摩町
毎年東京へOBチームとしてこの駅伝に参加している。今年は、あまりスピード練習ができず、記録があまり期待できなかった。
しかし、当日は絶好の駅伝日和。ペース配分も前半抑え気味、後半がんばるという理想的に走れたため、タイムは区間8位の26'54''と先回の記録とほぼ同じであった。
最後のラストスパートも少しキレが見られ、先回の10000mの課題も少しは改善されたようだ。
本人のコメント:スピード練習ができなかったため、記録はあまり期待できないと思い、前半自重して行きました。このおかげで後半のペースダウンを抑えることが
でき、意外にも走れました。前日の試走がよかったのかもしれません。しかし、当日の天候は走るにはベストのコンディションでした。
蛇足:自重したら練習のわりに走れたということは今まではオーバーペースだったということか。それとも練習量に見合わないペースだったのか。
結果 1区(8.5km) 26'54''0(部門別区間8位)
第一目標の32分台突破
全国駅伝強化長距離記録会 1997.11.16 愛知・知多市
この時期の10000mはこれからのロードレースの成績や練習の仕上がり具合をチェックするための距離でもある。犬塚選手も中山道駅伝で快走し、今回の記録にも
注目されている。出場選手は少なく10名程度だが、そのなかにはチームメイトや実業団選手もおり、中身の濃いレース展開が期待された。
スタートから予想の3名が飛び出し、レースを引っ張り、犬塚選手は自重してマイペースで第2集団を引っ張った。先頭集団のチームメイトは5000mを15'18''のハイペースで、
犬塚選手は設定どおりの15'46''でそれぞれ通過した。犬塚選手は7000m過ぎから苦しくなるものの、併走していた選手に引っ張ってもらい、後半崩れることなく
ゴールした。なお、チームメイトは後半大幅にペースダウンしたものの、31'09''で優勝した。
本人のコメント:中山道駅伝から疲れが出たのか調子はイマイチだったので、イーブンぺースで32分を切ろうと思っていました。いったん先頭とあまり離れなかったので、
先頭についていこうと思いましたが、そのときに先頭もペースを上げ、完全にペース走に徹しました。7000m過ぎから苦しくなったのでまだまだ練習不足ですね。
蛇足:本格的にスピード練習ができてから2ヶ月だが、なんとか長い距離も走れるところまできているが、後半の苦しさからみるとまだ、一人で走りきるのは難しい状態である。名岐の1区は12km。このような
結果では名岐1区はチームメイトのものであろう。
結果 10000m 31’52”0(5位)
調子は上々!初の区間賞獲得
第44回中山道駅伝 1997.11. 2 岐阜・中津川市~多治見市
例年の開催時期よりも2週間早まったせいか出場チームが少なく、特に有力実業団チームが出場していなかった。下馬評では今年こそ庄内RTの部門初優勝が期待されていたが、昨年庄内RTに勝った名古屋大学がエースの
三浦を欠いての出場ではあるが、不気味な存在であった。その予感は見事に的中、庄内RTは1区で4位、早くも名大に1分のリードを許してしまった。1区で作られた流れはそう簡単には止まらない。徐々に離され、5区犬塚選手
のところで、トップ名大とは3分25秒の差になっていた。5区犬塚、6区後藤の区間賞の走りで名大に1分30秒まで迫るものの見えない相手を追うのは厳しく、結局2分差の2位でゴール。前半の出遅れが響き、駅伝の難しさを
実感した。
本人のコメント:コースが非常に走りやすく、見えるところに選手がいたために区間賞がとれたものと思いますし、狙っていました。タスキをもらった順位には少々戸惑いましたが、残りの6区、7区で勝負ができる
ところまで追いつめようとがんばりましたが、残念でした。区間賞をとれたその会場ではうれしかったのですが、あとで過去の記録を見ると平凡記録でまだまだでした。
蛇足:区間2位と55秒離してぶっちぎりの区間賞を獲得した犬塚選手。大会当日は暑かったので、記録も全体的に低調であった。この記録からようやく大学時代のレベルに戻ってきたような感じもするが、
大学時の絶好調まではまだまだ。今回の快走で波に乗って名岐駅伝ではエース区間の1区を獲得だ。
庄内RT成績
区 間 | 1区(7.7km) | 2区(5.3km) | 3区(6.7km) | 4区(5.2km) | 5区(6.9km) | 6区(9.8km) | 7区(7.7km)
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走 者 | 宮崎善行 | 池田和敏 | 鈴木克彦 | 中野 稔 | 犬塚勝美 | 後藤清和 | 田中博之
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総合タイム | 26'20"(4) | 43'10"(4) | 1゚04'30"(3) | 1゚21'32"(4) | 1゚42'08"(2) | 2゚12'14"(2) | 2゚36'45"( 2)
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区間タイム | 26'20"(4) | 16'50"(3) | 21'20"(4) | 17'02"(6) | 20'36"(1) | 30'06"(1) | 24'31"(4)
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ついに復活!納得のレース
全国駅伝強化長距離記録会 1997.10.12 愛知・名古屋市
前回の雪辱をはらし、かつ復活をかけた今シーズン2レース目となる今レースは、絶好の気象条件にも助けられ、故障前の状態に近い記録で快走し、ついに犬塚選手はほぼ復活した。
今試合は持ちタイム順の組分けで、犬塚選手は一番早い組に入っており、同じ組には県内の有名高の高校生ばかりであった。レースはスタートからすぐに犬塚選手一人だけ50m遅れる展開となり、先々週の調子を考えればすでにレースは終わったものと思われた。
しかし、1200m過ぎから先頭集団から脱落した選手を次々と抜き去り、3000mからの気持ちのキレもなく、最初から最後までほぼイーブンペース(74"/周)で走りきった。
本人のコメント:先々週と同じ失敗はしないようにこの2週間トレーニングをつんできましたが、月曜日から風邪をひいてしまい、火、水と全く練習ができずに今週はほとんど練習ができなかったので、
不出場も考えました。ただ、前日の練習で結構楽に走れたため出場することにしましたが、うれしい誤算にとまどっています。最初に遅れたのは自分の設定ペースを守るためで、意図的なものです。
蛇足:ついに復活できた。でも、これだけではフロックと思われるので、次週のクラブの記録会でも15分台を出して完全復活を目指したい。
しかし、風邪をひいたほうがよかったというのが何とも皮肉ではあるが、健康管理には十分気をつけて欲しい。
結果 5000m 15’22”3(組で14位)
復活レースで復活ならず
名古屋支部長距離記録会 1997.9.28 愛知・名古屋市
復活をかけて今シーズン初めてとなるトラックレースに出場した。アキレス腱はまだ完治ではないものの、スピード練習はできるようになった。3000mまではレースになっていたが、それ以降は完全なjogになってしまい、完全な復活はおあずけとなった。
本人のコメント:今シーズンの初めての試合であり復活レースでもあって少し緊張しました。3000mまではよかったのですが、それ以降はきれてしまいました。まだまだ基礎体力の足りないことがわかりました。
蛇足:完全復活とはならなかったが、スピード練習ができるまでアキレス腱も治ってきた。これから3ヶ月のブランクを取り戻すことになるが、これからが苦しくなろう。
結果 5000m 16’16”5(組で12位)